こんにちは。おもじょぶ編集部のAです。
求人情報を出してしばらく経っても応募が来ないと、不安になりますよね。
「他の会社には応募があるのに、うちだけなぜ…?」と。
私も企業取材や採用支援の現場で、何度もそんな声を聞いてきました。
ただ、そのたびに感じるのは「会社が悪いわけじゃない」ということ。
むしろ、温かくて、働きやすそうな会社が多いんです。
なのに応募が来ない。その原因は、“伝え方のもったいなさ”にあることがよくあります。
今回は、初めての転職層に響きづらい「3つのNGパターン」をご紹介します。
該当するものがあったら、少し言い回しを変えるだけでも効果があるかもしれません。
NG①:「仕事内容」が抽象的すぎる
求職者にとって最も知りたいのは「自分がその仕事で何をするのか」。
ですが、意外と多いのが、こういった表現です。
「○○業務全般」
「企画・提案・運営」
「事務全般、庶務を含む」
採用する側にとっては「いろいろやってもらう」のが自然かもしれませんが、初めての転職層には想像がつかず、不安になりやすいんです。
実際に、過去のインタビューでもこんな声がありました。
「“業務全般”って、何をどこまでやるんだろう?未経験でも大丈夫なのかな…って躊躇してしまいました」
具体的な業務をいくつか例示するだけでも、ぐっと印象が変わります。
たとえば:
「社内システムに入力する受発注データのチェック/納品書の作成/電話応対(取引先とのやりとりがメイン)」
と書いてあれば、求職者も「自分にできそうか」を判断できます。
「幅広く動ける人が欲しい」なら、「入社後に少しずつ業務の幅を広げていける環境です」と添えると前向きに伝わります。
NG②:「社風」や「魅力」がふんわりしすぎている
求人票や企業ページで「アットホームな職場です」「風通しの良い職場です」といった表現、よく見かけますよね。
もちろん悪いことではありません。
でも、それだけだと他社との差別化ができず、テンプレートに見えてしまうことも。
実際、ある求職者はこう話していました。
「“アットホーム”って書いてあるところ、多すぎて…。本当にそうなのか確かめようがない」
では、どうすればよいか?
コツは、「具体的なエピソード」や「数字・事例」を入れることです。
たとえば:
「部署を超えたランチ会を月1回開催しています」
「社員の8割が未経験スタート。年齢は20代~50代まで幅広いです」
「社長との距離が近く、朝礼では直接会話できる場があります」
こうした“リアルな情報”が、読み手に安心感を与えます。
NG③:「応募条件」が広すぎて誰にも刺さらない
意外に思われるかもしれませんが、「未経験歓迎」「学歴不問」「年齢不問」と条件が広く書かれている場合でも、応募が集まりにくいことがあります。
なぜなら、広すぎると「自分じゃなくてもよさそう」と感じさせてしまうから。
実際には「20代の人を採用したい」「営業経験がある人を優先したい」など、ある程度イメージがある場合がほとんどです。
だったら、それを素直に伝えたほうが“刺さる”んです。
たとえば:
「社会人経験が2年以上ある方を想定しています」
「お客様との会話が多い仕事なので、接客や営業の経験がある方は特に歓迎」
「20代のメンバーが多く活躍しており、年代の近い方だと働きやすい雰囲気です」
このように「歓迎する方のイメージ」を補足するだけで、「自分に合っているか」が判断しやすくなり、応募にもつながりやすくなります。
おわりに:「伝わっていないだけ」かもしれません
求職者は、求人票から「この会社に応募してもいいかどうか」を必死に読み取ろうとしています。
応募がこない理由は、「会社の魅力が足りないから」ではなく、
**“伝えきれていないだけ”**ということが本当に多いです。
もしこの記事が、少しでも「見せ方を変えてみようかな」と思うきっかけになれば嬉しいです。
おもじょぶ編集部では、求人の見直し相談も大歓迎です。
どう伝えたら、ちゃんと届くのか。一緒に考えていきましょう!